2014.05.28
リアルとデジタルのコラボ ~ゲームが変える世界~
こんにちは。経営学部IT経営コースの野村淳一です。
ゲームがバーチャル世界を飛び出し、私たちのリアルな暮らしを変えようとしている、
と言ったら皆さんはどう思われますか?
面白いゲームを夢中になってプレイして、寝不足になったり、
両親に叱られたりした経験は誰しもあるでしょう。
ゲームには、プレイヤーを夢中にさせる仕組みが、巧妙に隠れています。
そんな人を夢中にさせるゲームの仕組みを、現実世界の勉強や仕事に取り入れて、
ちょっと嫌なことでも進んで取り組めるようにしたい。
日常生活をゲーム化するこのような取り組みを「ゲーミフィケーション」と呼んでいます。
何か良い行動(サービス)をした時に、すぐに結果(カード)として返ってくる。
ゲームでは、プレイヤーが操作すると、それに反応してキャラクターが敵を倒したり、
スコアがアップしたり、結果をすぐに見ることができます。
このディズニーリゾートのケースでは、
マネジャーがカードを手渡すことによって、
キャストは自分のした行動の結果をすぐに受け取ることができ、
自然によいサービスを継続して行おうという気持ちで働くことができます。
また、身近なところでは、
回転寿司のくら寿司に設置されているビッくらポン!があります。
これはすし皿5枚で1回チャレンジできるゲームとなっていて、
多くのお客さんは5の倍数になるように注文します。
さらに、すし皿をお客さんが自ら洗浄レーンに投入するので、
従業員が片付ける手間も省け、
売上増と費用減を同時に達成できるうまい仕組みとなっています。
たとえば、東京ディズニーリゾートではキャスト(アルバイト)が良いサービスを行った時に、
すかさずマネジャーがカードを手渡します。
このカードを集めると記念品と交換できたり、
優秀なキャストしか参加できないパーティに招待されたりといった、
ご褒美がもらえます。
この授業では、PSPやスマートフォンなどで市販されている
経営シミュレーションゲームをプレイして、
経営学部で学習している経営理論が本当に正しいのか、
ゲーム内の状況を解決できる理論はなにか、
といったことを楽しく身につけることができます。