2014.12.03
卒論ゼミ(嚥下機能と理学療法)
リハビリテーション学部の久保金弥です。
リハビリテーション学部3年生のゼミ配置が決まり、6名の理学療法学専攻学生の
卒業研究を指導することになりました。
本学の三田教授と愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所の伊東先生のご協力を
仰ぎながら卒業研究を進めて行きます。
卒業研究を通じて、研究の進め方、研究結果のまとめ方を学んでもらい、
将来臨床の場で出くわす"どうしてこうなるのだろう?"
というような疑問点を解き明かしていくような臨床家に
育ってもらいたいと思います。
「百聞は一見に如かず」ということわざ通り、
まず、我々のグループが行っている研究を学生諸君に
被験者として体験してもらい、研究の内容を
理解してもらうことにしました。
★研究テーマ1 筋音図による嚥下機能の評価方法の開発
歳をとってくるとものを飲み込む力が弱ってくるため、
飲み込んだものが肺に入ってしまい肺炎を起こすことがあります。
これを誤嚥性肺炎といい、高齢者の死亡率を押し上げています。
筋音図(筋の収縮による振動を測定する)、
筋電図(筋を動かす神経の働きを測定する)
により嚥下(ものを飲み込むこと)に関係する筋肉の動きを解析し、
飲み込む力を簡単に評価する方法を開発しようとしています。
写真は顔面や頸部にセンサーを付けて筋の動きを計測しているとことです。
★研究テーマ2 筋音図による咀嚼筋の筋疲労の評価
するめなどの硬いものを食べると顎がつかれたように感じたことはありませんか。
噛んだ時の筋の疲れ(疲労)を筋音図を用いて解析します。
写真は噛む力を調べるためのマウスピースを作製するため、
歯型を採っているところです。
マウスピースが出来上がったら、噛む力を測定し、噛んだ時の筋の疲労の分析を始めていきます。