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2024.10.30
大崎善生 『聖の青春』講談社文庫 2002年発行
24年前、15歳の私は1人の青年の人生に衝撃を受けた。ノンフィクション小説という形式をとった本書は、A級プロ棋士村山聖(享年29才)の人生の軌跡である。幼い頃に大病を患い、文字通り命を削りながら名人を目指した彼は、亡くなる直前の夢の中でさえ将棋を指し続けた。将棋に命の全てを注ぎ込む彼の生き方を知り、中学生の私は価値観を大きく揺さぶられ、自分の人生について深く考えさせられたのを覚えている。
本を読む習慣のない人でも読みやすい小説です。是非、手にとってみてください。
(経営学部 庄形篤)